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こうして計8人の一年が揃い、いよいよ本題のモンスター浄化任務が始まる!
ターゲット「クマのぬいぐるみ Lv.8」
ーーーー現場では人々が逃げ惑い、だがモンスター付近はスペースが空いていたので十分任務を遂行出来そうだった。
巨大なクマのぬいぐるみは片腕が千切れ中の綿がはみ出ていた。
その現場は公共の広場で、倒れたゴミ箱の前では怯えて抱き合う少女とその母がいた。
その少女の目には驚きと悲しみが混ざった涙が滲んでいた。
「…モンスターは少女に捨てられて悲しかったのか…。」
一瞬の状況整理を済ませたあまさんがそう呟いた。
「す、すごいね…!何でそう思ったの!?」
隣に立っていたビューがそれを聞き驚いて言った。
「千切れた腕、倒れたゴミ箱、親子、さらに現場の大まかな状況が全てキーワードになる。状況整理は得意だ。」
Tが「モンスターは、腕が千切れただけなのに捨てられて悲しかったって言ってる。」と言う。
責任者は「…あれをこーして…」とブツブツ言っている。
「こんなときまで計算するなって!」
べあpが陽気にツッこむ。
そんなべあpの身体は配線の悪いテレビのように所々ザーザーしている。
それを見たビューが「あ!実体ない!ズルい!身体までプログラム化して!」
(べあpがこれまた陽気に「てへぺろ☆」と言った。)
「あー?皆気合い入ってるなあ。まあ、せいぜい死なないでねっ」サドヤがSらしくそう言うと、
皆のマイペースな会話が終わり、
「とにかく攻め戦で行くし!」
へぐちがバスケットボールをドリブルしながら駆け出した。
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