戦闘学校

9/20
前へ
/20ページ
次へ
First! by HEGUCHI そのツインテールをなびかせたへぐちはその場に沢山いた。 それは陰分身ではなくて、へぐちの身体能力を物語るスピードの残像だった。 モンスターの目を欺きボールをドリブルしながら徐々に距離を縮める。 そしてお互い調度良い距離感になったところで、そこにある街灯よりも高く跳んだ。 モンスターは目の前にいるへぐちを邪魔そうに片方の手で払おうとする。 巨大なのでふとした仕草も食らえばひとたまりもない、が、そのフックがへぐちに辿り着く前に 目にも留まらぬバスケットボールの剛球がぬいぐるみの顔面にめり込んだ。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加