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First!
by HEGUCHI
そのツインテールをなびかせたへぐちはその場に沢山いた。
それは陰分身ではなくて、へぐちの身体能力を物語るスピードの残像だった。
モンスターの目を欺きボールをドリブルしながら徐々に距離を縮める。
そしてお互い調度良い距離感になったところで、そこにある街灯よりも高く跳んだ。
モンスターは目の前にいるへぐちを邪魔そうに片方の手で払おうとする。
巨大なのでふとした仕草も食らえばひとたまりもない、が、そのフックがへぐちに辿り着く前に
目にも留まらぬバスケットボールの剛球がぬいぐるみの顔面にめり込んだ。
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