この神父、出発

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到着すると ギル「………ついに幼児誘拐ギャァァァァッ!」 失礼なことを言われたので天罰を与えておきました 荷台には防音の結界をしているので、いくら叫んでも安心です ラス「違いますよ?多分この子は捨てられたのです………」 フェンリルとのやり取りも含め、説明します ギル「愛し子…?」 ラス「知らないのですか?愛し子とは世界に愛されている存在です……この子自身に魔力はありませんが、精霊を従える…というのは語弊がありますが……精霊に協力してもらうことができ、訓練すれば魔物すらその虜にしてしまう……最強の存在です」 ギル「精霊の……」 ラス「えぇ、精霊に愛されていますから、魔法で傷つけることはできないでしょうね……魔族の魔法は例外ですが」 魔族の魔法は精霊によるものじゃありませんからねぇ 厳密に言えば特殊属性も違うんですけど……まぁ詳しいことは知らなくても生きていける知識です ギル「はぁ……凄いっすね」 ラス「えぇ、愛し子は神級魔法を使える人間より稀ですからね、知らなかったのでしょう………魔力なしは迫害される、なんとも嫌な風習です」 愛し子を除けば、本当に魔力がない生き物なんていないというのに… ギル「とりあえず、わかりました……俺は明日に備えて寝ます」 ラス「はい、おやすみなさい」 腕の中で眠る幼児にウハウハしながら、朝がくるのを待ちました
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