この神父、出発

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翌朝 一晩中幼児をガン見していましたが、そろそろ朝御飯の用意をしなくてはなりません テーブルを作り、皿に買って空間にしまっていたパンを出し 同じく空間にしまっていた卵で目玉焼きを大量生産して、昨夜の肉を薄くスライスして焼き 完成です もしもの時のために食料を保存しておいて助かりました 「ふにゅ…」 ブッ! 危ない、危うく鼻血が幼児にかかるところでした… ラス「お目覚めですか?」 「…………神…しゃま…?」 寝ぼけ眼で私を見つめる幼児 鼻血が止まりません! ラス「いいえ?私はラスティ・ゼロ……神父です」 高速でティッシュを詰め替えながら、幼児に答えます ポケットでは足りない、箱!箱ティッシュです! 「らしゅちーちんぴゅ……?」 ラス「ゲフッ!!」 あぁ……お花畑が見えます……子供が沢山…… クフッ…今、逝きますよ…… 「らしゅ…ちんぴゅ!!ふ、ふぇ、うぇぇぇぇぇんっ!!ちんぴゅー!」 ギル「おは……って何事!?真っ赤!しかも神父様なんで幸せそうな顔して寝て………………出血性ショックで心臓停止!?ダメだ!死ぬな神父様!」 「ふぇぇぇぇぇっ!!」 あぁ…幼児が泣いて… 泣いて? ラス「どこの誰ですか!幼児を泣かせたのは!」 ギル「生き返った!?マジ、ホント、怖いよアンタ!」 「らしゅぅぅぅっ!!」 あ、幼児に抱きしめられました 何かわかりませんが、役得です!
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