この神父、出発

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ポチと幼児が落ち着いたところで、私は殺人現場のような赤を綺麗に消します ラス「ポチ、子供たちを起こしてきてください」 ギル「俺、あんたが本当に人間か疑問に思えてきた…」 失礼な 流石に少し血が足りませんが、これくらいどうってことありません 神父は何度でも甦るのです!! 幼児は泣き疲れたのか、うつらうつらしています 可愛いですねぇ クフフ… 「「「おはよーござい………赤ん坊!?いつの間に!?」」」 あぁ、子供たちがきたようです 「ふにゃ……」 幼児も今ので起きてしまいました まぁいいでしょう ラス「詳しい説明は朝御飯を食べながらいたしましょう」 皆に座るよう声をかける ラス「では、神に感謝して……いただきます」 「「「い、いただきます!!」」」 「……ぅ?たーましゅ!」 大丈夫です もう出るものがありません!えぇ、生命維持に必要な分しか残ってませんからね! 流石に幼児が食べるにはパンが固すぎるので、細かく千切り、スープに浸したものを幼児には与えます はぁ…幸せです… アキ「えぇと、神父様?」 ラス「あぁ、はい…この子はですね…………」 昨夜のことを説明しました 子供たちは微妙な表情です まぁ自分たちも捨てられたのでしょうし、他人事とは思えないのでしょう アキ「こんな小さなガキまで……大人って奴は……」 えぇ、まったくです
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