1 再会

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「それにしても、俊って変わらないね」 「お前も人のこと言えないだろ」 「ふふっ。そうかもね」 「ったく。4年経っても何も変わらないな」 「はいはい」 久しぶりの再会で昔のことを話ながらファミレスに向かう。 ふと前を見ると、智と優子の姿がなかった。 「やば。ちょっと急ごうぜ。智たちが待ってる」 「うん」 俺たちは歩くスピードを上げて、 ファミレスへと急いだ。 ―――――――――――――――――― 「いらっしゃいませ。2名様ですか?」 「えっと、待ち合わせしてるんですけど」 店員にそう言うと 「俊ー!こっち!」 奥から智に呼ばれて、 店員に軽く会釈して席に向かう。 「わりー。待たせた」 「ドリバー…」 「はいはい」 席に座った直後智に呟かれた。 早速注文を済ませて、 雑談が始まる。 30分ほど経った頃。 「そういえばさ、あっちゃんと俊ってそんなに仲良かったっけ?」 「確かに…なんかあったの?」 智と優子が続けて質問してくる。 「あぁそっか。まだ言ってなかったな」 「私たち幼馴染みなんだよー」 「「はぁぁぁぁぁ!?」」 2人で同時に大声を、あげたため周りの客の、視線が全部俺たちに集まる。 「バカかお前ら!!!…すいません」 「わ、わりー…意外だったから」 「お前らが分かりやすすぎんだよ」 「そうだね。私、付き合ってると思ってたけど」 「「………」」
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