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相変わらず眠い目を擦り、あくびをしながら学校に向かって歩く。
「なぁ俊」
隣を歩く智は朝からすごく調子が良いらしく、やたらと話しかけてくる。
「なんだよ」
「3年ってさクラス替えあんのかな?」
「んー。毎年やってないだろ。だからないでしょ」
「だよなー…今年は平和に暮らせると思ったのに」
さっきまでとは打って変わって、
明らかにテンションが下がっていた。
「クラス替えしたかったのか?」
「そりゃおま「おっはよー!」
智が言いかけると後ろから
女の子が俺たちに向かって走ってくる。
「なんだよ優子かよ。はよ」
「なんだって何よ?智もおはよー!」
何故か智は優子を無視してそのまま歩く。
「ちょっと!」
そう言って優子はおもいっきり
智の背中を平手で叩いた。
「イッタ!!!何すんだよ!!!」
「何で無視すんの?」
「お前のテンションに朝から付き合えないって」
「朝は元気ないと!」
「はいはい」
とまぁ、
朝から物凄く元気な優子を加えて
学校に向かう。
――――――――――――――――――
それから数分して、ようやく学校に着いた。
教室に入るなり、俺たちは見事にハモって「疲れたー」と言ったため、何人かに笑われた。
そんなことはお構い無く、早速自分の席に座って寝る体制をとっていると。
「ねー俊」
「早速来たか…」
席にバッグを置いた優子が俺の席にやって来た。
「今日の放課後久しぶりにファミレス行かない?智と3人で」
「俺は良いけど、智どーする?」
後ろを振り返り、斜め後ろに座っている智に聞く。
「んー。俊がドリバーおごってくれるなら行く」
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