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いつもの3人に淳子を加えた4人で昼食を食べ始めた。
勿論、俺意外の2人は淳子に興味があるみたいで、終始淳子は2人から質問攻めにあっていた。
そして、2人共淳子のことをあっちゃんと呼ぶようになった。
「そーだ!あっちゃん放課後って時間ある?」
「放課後?うん。全然大丈夫だけど」
「ほんと!?じゃあさじゃあさ!放課後私たちファミレス行くんだけど一緒に行こうよ!」
「いーの?」
「いーよいーよ!ね?智」
「おう!あっちゃんの歓迎会ってことで!な?俊」
「……」
「おい俊!」
「え?」
「え?じゃなくて、放課後のファミレス。あっちゃんも一緒にいーだろ?」
「あっ…あぁ。勿論!」
何故か考え込んでしまっていた。
何をって訳じゃないけど、何て言うかただボーッとしていた感じだ。
昼食を食べ終えて、
俺たちは昼休みを雑談だけで終えた。
チャイムが鳴り、担任が教室に、入ってくる。
「よーしじゃあ始めるぞー。この時間は何をするかというと、お前らの大好きな進路調査表を書いてもらう!」
(いや。大好きな人なんかいないと思うけど…)
そう思って後ろの智を見ると、
見事に項垂れていた。
そんなことはお構いなしに、先生は話を続ける。
「今日は今から渡す進路調査表を書いて終わりだ!掃除も忘れるよ!じゃあな!」
(なんて先生だ…)
先生は進路調査表を渡し終えると職員室に戻っていった。
渡された調査表は、進学か就職か。
進学の場合、第一志望から第三志望までを書いて終わりだった。
俺は2年の後半からほぼ決まっていたため、難なく終わった。
「俊くん早くない!?」
「あぁ、俺はほとんど決まってたから」
「いーなー。私まだなんだよねー」
「進学?」
「一応ね。でも、どの大学か決めてなくて」
普通の高3の会話をしながら淳子は、調査表を書き終え、掃除当番になっていた淳子と優子は、掃除をするために教室を出ていった。
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