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「はぁ…はぁ…あれ?」
「はぁ…いない?」
教室に着くと2人どころか、誰もいなかった。
「もぅ、先に行っちゃったかぁ」
「そうみたいだね…あ、優子。黒板」
「え?」
黒板には
『おせーよ。校門で待ってる!あと、これ消してきてな!よろしくー』
と書かれていた。
「校門にいるって」
「そうみたいだね。それにしても、いつになったら字がきれいになるんだか
(確かに…)
「誰の字かわかるの?」
「これは俊の字だよ」
「そうなんだ。とりあえず、校門いこ?」
黒板の字を消して、校門に向かった。
――――――――――――――――――
校門で待つこと10分。
俺たちは座って門に寄り掛かっていた。
「おい智。寝るのは良いけどさ、気持ち悪いから俺にくっつくな」
「だって、俊暖かいから」
(気持ちわりー…マジで気持ちわりー)
とりあえず、横の気持ち悪いやつは放っておくことにした。
(おせーなー)
なんて思ってると、玄関から2人がやっと来た。
「お待たせー!」
「待ちましたー」
「あれ?智くん、寝てるの?」
「暇すぎてな。とりあえず、気持ち悪いからこいつ離してくれ」
「しょうがないなぁ。ほら智!」
智の肩を揺すって起こす。
「んー?、やっほひはほはー」
あくびをしながら言ったため、後半は何を言っているのか分からなかった。
「ほら!行くよ!」
「おい!引っ張るなよ!」
優子は、智を引っ張ってファミレスに向かって歩きだした。
「ったく。俺たちも行こうぜ」
「うん」
俺たちも優子たちの後を追って歩きだした。
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