灰色の断罪機

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「…にゃぁぁぁぁぁ!?やっと出られた!あの長鼻さん誰!?私の意識の半分も乗っ取られたよ!」 「あれ?同意の元じゃないのか?」 おかしいな、クロトさんがそんな乱暴な真似をするはずがないんだが… 「詐欺られた!ちょっと身体を借りるだけとか言っといて意識を乗っ取ろうとしたよあの長鼻さん!」 ……つまりちゃんと説明しなかった訳か 「落ち着け。あの人はクロトさんって言ってな、本人は違うと言ってるが実際は俺達なんか足元にも及ばないような凄い神様なんだよ」 「そうなの?なんか胡散臭い敬語を使ってたけど…」 「あの人の標準語は敬語だからな、しょうがない。とりあえずリィル、話は聞いてたんだよな?」 クロトさんの話じゃさっきの状態は同化してるような物だって言っていた。なら多分リィルも話は聞いていたはずだ 「うん。なんか私も行った方が良いんだよね?」 「そ。あの人の予言は俺と違って精度100%だからな、そうした方が良いんだろう」 最悪リミッター外すつもりだったから別にどっちでも良かったんだけどな… 「ふ~ん…まぁ良いや。そうと決まったなら速く行こう?イザナミが消えちゃう前にさ」 「そうだな。それじゃ…久々に使うかね」 ポケットをまさぐり、ある鍵を取り出す これはいつぞや俺がイザナミの世界に行くときにクロトさんから貰った物だ 後から聞いたが何処で使おうがイザナミの世界に行けるらしい。そういうことは早く言って欲しかった 「それじゃ、イザナミの世界にのりこめ~」 「わぁい^^」 鍵を掲げると突然鍵が輝きだし、次の瞬間俺とリィルはこの世界から消え失せイザナミの世界へと転移した
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