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「なんなのじゃそれ……」
「誤解の無い様に言っておくが、天然とかそういうのではなく、本人は至って真面目だ。余りにも純粋だったんだ。だから虐めなんて行為だとは思わずにそれが普通だと思ってそれをそのまま叩き返したんだ。結果生まれたのは友情とか上下関係じゃなくて地獄絵図だったけどな!」
「どうしてこの作品には異常者しか出てこないのじゃ……?」
「安心しろ。異常者しか居ない訳じゃない。たまたまトップバッターが頭の逝ったような奴等だっただけだ。そこそこ数はいるが、まともな奴も多少はいる。ほら、俺とか、お前とか、な?だからそんな涙目になるなって」
「な、涙目になんぞなっておらんわ!……まぁ良い。それにしてもこやつは固有属性とかは持ってないんじゃな」
「そんなぽこじゃか固有属性持ちが居て堪るかっての。基本スペックが高い以外は本当に普通だよ。それが高いレベルで纏まってるから厄介なんだろうけどな」
「枷がどうたらとあったが、それについての説明、及びその背景を語ることは?」
「枷ってのは所謂思考制御みたいなモンだ。それを嵌める前は思考→行動で直結していたが、嵌めた後は思考→行動ではなくて、思考の後に物事を倫理に基づいて考える事が出来るようになる。まぁ理屈捏ね繰り回しても分かりづらくなるだけだから簡単に言うとコイツに元から欠けていた倫理観ってのをぶちこんだんだよ。それが枷で、今はこれのおかげで落ち着いている」
「倫理観が欠如って、それでよく普通の生活が送れてたの…」
「あくまで欠けてただけだからな。あるには有った、でも重要とは思ってなかったらしい。後ちなみにこの事を語る予定はなきにしもあらず。どっかしらでぶちこむかも知れん」
「こっちはあるんじゃな……なんだか頭が疲れてきたぞ。そろそろ普通のキャラを紹介してくれ」
「善処はする」
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