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「さっき脱げたのじゃ、まぁ魔法で細工しておるから脚に傷がつくことはないがの」
「魔法!良いねぇ、のっけから楽しくなって来やがったぜ」
俺は狼共が動いていないのを確認すると金髪ロリに手を差し伸べる
「お前、名前は?」
「…レティシアニス・マグナ・グリーヴァティア。誇り高き吸血鬼の真祖じゃ」
「俺の名は十六夜戒斗、見ての通り人の皮を被った化け物…だッ!」
確認するまでもない。後ろから三匹、狼が襲ってきている
そいつらに向かって回し蹴りを放つ
回し蹴りは右から順にヒットし、三匹は遠くに吹っ飛んで行った
「自ら化け物と称すか…なかなか面白い奴じゃのう。そんな上下真っ黒な服を着おって…お主、神父か何かか?」
ん?あぁ、あのまま来たから制服なのか
「神父じゃねぇよ。てかお前の格好も大概だぜ?そんな誘ってるような格好でよ」
俺が指を指してそう言うとレティシアニスは恥ずかしがる事もなく
「なんじゃ?見たいのか?ならいくらでも見せてやるぞ?別に人間程度に見られてもどうも思わんからな」
と破れたワンピースの裾を弄り出した
「はっ!流石吸血鬼サマだな、度胸が違う。気に入った、ちょっと待ってな、今一掃してやっから」
俺は首を慣らしながら狼の群れに向かって歩き出す
「死にてぇ奴からかかってこい、お望み通り肥料に変えてやっからよ」
俺が笑いながらそう言うと狼達は何故か一目散に逃げ出してしまった
…はぁ…つまらん奴等だ
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