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「ふん、妾を捕らえようと思ったら超優秀な魔術師の軍隊でも連れてくるのじゃな」
「自信満々だねぇ…ま、吸血鬼の真祖だってんなら大言壮語じゃないんだろうがな」
俺はヘッドフォンを首から取り、ポケットの中のプレーヤーを取りだし握り潰す
ヘッドフォンはお握りのように圧縮し、ピンポン玉位にまで縮めるとそれを後ろに放り投げた
どうせもう必要ないモンだしな
「んじゃ、行くか?どこ行くよ」
「結局着いてくるんじゃな…まずはここから南にある比較的大きな街に…」
―キャァァァァァァァァ……―
「なんだ?」
悲鳴…だろうな、こんな変な鳴き方をする動物がいない限りまず人の悲鳴とみて間違いない
しかも声からして女性…あれか?RPGで言うテンプレって奴か?
「悲鳴…じゃな…しかも進行方向から聞こえて来たが…どうする?」
「暇潰しにゃ丁度いい、さっきの狼共が逃げてくれたお陰でこちとら不完全燃焼なんだからな」
「ふむ…なら妾もやらせて貰うかの…レプリカの生成は終わったし、さっきのリベンジマッチじゃ」
レプリカ?なんのレプリカだ?まぁ良いか、どうせすぐに見れるだろうし
「そんじゃあ…行きますか!」
「遅れるなよ、カイト!」
俺とレティは悲鳴の聞こえた方に走り出した
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