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「はぁ…暇だ…」
まぁ友達なんざ居なくても生きていけるし、どうでも良かったがな
「こんだけ暇なら寧ろ暇な事に忙しいと言えるんじゃねぇかな…言えねぇか」
俺はもう一つ石を持つと今度はもっと強く投げる
すると今度は目視出来ないって言う馬鹿げたスピードで水面にぶつかり、一回目とは規模が違う水飛沫を巻き上げた
「はぁ…もっと楽しい事はねぇかなぁ…」
まぁそう簡単に見つかる物でもないか
俺は考えるのを止めて再びヘッドフォンをつけて川原に寝転がる
「あ~…無駄にいい天気だな…ふぁあ…あっと…寝るかな」
現在時刻は午後1時半…ちょうど昼寝にちょうど良い時間帯だな
「俺がサボってる間にも学校にいるモブキャラ諸君は頑張って勉強してるわけか…ったく、頑張る若者達だなオイ」
あんな教科書通りの授業受けてて何が楽しいのやら…
「なぁんでこんなクソつまらない世界に生まれちまったかなぁ…怨むぜ俺の運の無さとこの世界に生まれてたであろう顔も知らない俺の両親」
人が生まれたと同時に捨てやがってよ…ま、そのおかげで中々面白可笑しく生きてこれたんだが
「あ~…考えんのもダルくなってきた…寝よ寝よ…」
俺は目を閉じるとすぐに意識が遠くなり、眠りに落ちた
そしてこの俺、十六夜戒斗がこのクソッタレな世界から消えたのはその直後だった
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