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「君の行く世界は魔物に魔法に獣人ドワーフなんでもござい、きっと気に入ると思うよ?」
良いねぇ…最高に楽しそうだ
「そんだけ聞けりゃ十分だ、さっさと送ってくれ」
一秒でも早くその世界を見てみてぇ…今の俺の頭んなかはそれだけだ
「本当に欲が無いんだね?普通なら色んな能力を欲しがると思うんだけどね」
「別に、魔法だのなんだのには興味ねぇからな。体一つありゃあ十分だ」
俺がそう言うと神は困ったように笑いながら手を叩く
すると神の立っている真横の床の空間がぐにゃりとねじ曲がった
「そう言うんなら特に能力は付与しないよ。ただ魔力だけは高くさせて貰ったよ。魔法が使えないと向こうじゃ生きていけないからね」
ほう…そうなのか…
「ま、そんぐらいなら良いや。じゃな、神様。感謝してるぜ」
俺は歪みに向かって歩を進める
歪みに向かって歩いている間、俺はあることを考えていた
(だが何故俺は異世界に興味あるかどうかなんて聞かれたんだ?死んだ訳じゃ無いだろうし…)
まぁそんな事はどうでも良い
問題は今から行く世界が面白いか面白くないかだ、今の俺はそれ以外に興味ない
「さぁてと!いっちょ楽しみますか!!」
俺は歪みに向かって全力で飛び込んだ
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