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―ユニス宅―
「ご馳走さま」
「ミカゲさんってたくさん食べるんですね。作りすぎたと思ってたくらいあったのに、みんななくなりましたよ」
「昼を抜いてたからな」
是非礼をしたいとユニスの家に呼ばれた
技術長の実験も昼前には終わるだろうと踏んでいたため、昼食をとっていなかった
だから、この誘いに甘えさせてもらったというわけだ
「あはは、それでですか。ところで…本当によかったんですか?」
「まぁな。とはいえ、まだ引き受けただけだ」
あの後俺は村長のもとに案内され、一つ依頼をされた
それは、ここから少し離れた場所にある山の山賊の討伐及び撃退
その山はこの村と町を繋いでいる道となっているらしい
俺も帰るための方法やこの世界の情報が欲しいため、二つの条件付きで以来を引き受けた
まず一つ目は、俺が必要ないと感じたらいかなる場合も山賊を殺めないこと
もう一つは、山賊が持っている物の一部は俺がもらうということ
一つ目の理由は単純に俺がやりたくないから
もう一つの理由は、あまり期待はしてないが、もしかすると帰る手がかりがあるかもしれないからだ
なかったとしても、その一部を旅の資金にすればいい
アイツ…恵兎や他の連中に基礎から教えないといけないんだ
早く終わらせて帰らないとな
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