第一章~始まりの村

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「そんな世界が…」 「信じられないか?」 「少し…」 「だろうな。俺もそんな体験してなけりゃあ、異世界に来たことを簡単には受けいられないさ」 もっとも、俺は事前に教えてもらっていたからな 「ミカゲさんはこれからどうするつもりなんですか?」 「そうだな…いろいろ回って帰り方を探す、かな。まだやり残すどころか、計画しただけで実行すらしていないこともあるしな」 「そうですか。あ!ちょっと待っててくださいね!」 ユニスは勢い良く椅子から立ち上がると、自室だろう部屋の中に入っていった …家の規模からして三人暮らしといったところか 玄関、食事室、台所、脱衣室、浴室、夫婦室、子供部屋、客室…これだけあれば十分な生活ができる ただ、ユニス一人だけ こうなってくると二つの予想ができる 一つは今両親は出掛けており、偶然いないだけ もう一つは俺と同じ…
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