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―プルミエ―
「…あれ?」
「どうした?」
「いつもなら門番がいるんですけど…」
「交代の時間じゃないのか?」
「いえ、それでも誰かはいるはずなんです。何かあったのかな…私、ちょっと中を見てきます!」
「なら、俺はここにいよう。部外者はまだ入らん方がいいだろう」
「大丈夫ですよ。私を助けてくれましたし」
「短時間とはいえ誰もいないってわけにはいかん。いいから行ってきな」
「そうですか?ではすぐ戻ってきます!」
ユニスは俺に一礼をすると、村の中へと走っていった
それにしても、さっきの連中の服が同じだったな…
その手の奴等はあんな少人数で終わりはしない
だとすると、どこかに仲間が…
「…漫画や小説の見すぎだな」
だがまぁ、用心するに越したことはないか
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