第1章 始まり

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「あなた、朝、生徒会長と一緒に いたわよね!?」 彼女が興奮しながら言う。 「ブッッッ!」 あたしはいちご牛乳をふく。 葵はかおを美しいハンカチで 拭き取る。 「…冷たい「すいませんすいませんすいませんすいませんすいません」 あたしは、葵の顔が恐ろしかった ので、 一応すいませんを連呼する。 あー、恐かった。 「まぁ、ぃぃゎー、 そ、れ、よ、り!!」 「え?」 「なんであんたみたいなちんちくりん と拓哉なの!? ありえないゎ… 彼と結ばれるのはこの葵様だけの はず…」 …葵に奴隷の権利あげるゎ。 きっと葵は10000000円で 買い取るだろう。 いや、そんなことしたら矢崎拓哉が あたしを殺すかもしれない。 梨希の行きすぎた妄想を葵が 止める。 「だって見てみなさい!」 廊下を指差す葵。 「あんな美しい人見たことなぃわ!」 奇跡だわ…と涙目になる葵。 なんだか出来の悪いコントを 見せられてる気分。 、
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