7人が本棚に入れています
本棚に追加
「いつ戻ってくるの、おっぱ」
『お前が夏休みの宿題を必死にやってるときだろ』
電話の向こうのおっぱは相変わらずで、逢いに行こうと思えば逢えるのに、2年間逢わずにいようという2人の約束がわたしを引き留める。
『手伝えないんだから、ちゃんと終わらせろよ』
「おっぱが手伝ってくれたことなんてないじゃん」
『一緒に夜中まで起きててやったこと忘れたのか』
悪魔のように笑うその声はやっぱり変わってなくて、一瞬でも気を緩めてしまえば泣いてしまいそうで、おっぱを困らせたくない思いで必死に耐える。
「またゲームしてたの?」
『他に何があるんだよ』
「やりすぎはよくないって何回も」
『俺がどんな人間か何回も』
言ったよな?、そう静かに言ったのがまるで耳元で囁かれたみたいで。おっぱがすぐ傍にいるんじゃないかと勘違いをしてしまったわたしの目は溜めていた涙を抑えきれずに流れてしまった。
「‥‥そう、だよね」
おっぱに顔なんて見えないのに、わたしは、わらう。
必死に笑顔を作る。おっぱの前では、笑っていたくて。
「夏休みの宿題、ちゃんと終わらせて待ってるよ」
『無理だよ、お前には』
「そんなことない!がんばるもん、」
『無理だって』
やっぱりこの笑いかたは、悪魔だ
『帰ってきたら手伝ってやるから、宿題残して待っとけよ』
手伝う気なんて、ないくせに。
あぁ、先生、今年の夏休みの宿題も
遅れて提出することになりそうです。
xx
むっちゃ泣きそうな気持ちで書いてたのにオチ微妙すぎて泣けない
2013.01.22. 除隊まで残り221日
Waiting for KimHeeChul ...*
最初のコメントを投稿しよう!