175人が本棚に入れています
本棚に追加
/269ページ
「また長くなりましたね」
私の髪の毛を指先ですくようにしながら湊が言う
「伸ばしてるもん」
湊が長いのが絶対好きだから美容院でも本当に毛先だけしか切らなかった
「綺麗です……短くなった前髪も可愛いですけど」
「……やっぱり……もう気付いた?」
「随分、短くしましたね」
「違うの!これは…………っ……何するのっ!」
顔を上げた私のおでこに湊がキスをした
「キスしやすくなりましたね」
「……直ぐに元に戻るんだから……」
「短いのも可愛いのに……でもこの長い髪を間違って切るような美容師が居たら……許さない」
「……………」
長い髪を撫でて髪にキスをする様にしながら私を見つめる湊の顔を私は忘れない
絶対に切らないようにしなきゃ……
最初のコメントを投稿しよう!