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時計を見るとまだ5時前だ。 姉の会社から近いこの病院なら終わったら直ぐに会 える
「バレた?でもお見舞いには来ようと思ってたか ら…新幹線早めたんだ」
「……そう……ありがと」
素直にお礼を言うと買ってきてくれたお菓子をサイドテーブルにお兄 ちゃんが置く
「七五三なんだね、今日は」
「この病院、神社近いし…小児科だからお見舞いついでに見せに来るのよ………無神経にね」
「………」
「私は…ここの子供達は着物を着てお参りなんて出来ないんだから…私は…3才も7才もお参りしてないし…」
「……そうなんだね」
「そんな行事…知らないもの」
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