サンタクロースのお仕事

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「これでこっちは最後だ!!」 機関銃の銃弾を撃ち尽くした男が最後の魔物の後ろをとり、後頭部からガンケースから抜いた拳銃で放った銃弾で仕留め、右腕に付けたデジタル腕時計を見る 「よしッ!去年の自己最速タイム更新! 次はあっちだ、あっち」 ブースターの速度を強の設定に変更して急いでトナカイの引く武装されたソリがある上空に向かう男 ソリの左右と後方に2丁ずつ備え付けられた自動射撃機関銃が全て魔物の攻撃で大破され、プレゼントを積んだソリを魔物の攻撃からギリギリで避けながら引くトナカイ 「ヨごセ…プレゼンど…よコぜ…ごロスぞ…」 「取れるもんなら取ってみやがれ!!」 更にスピードを上げるトナカイの前に突如、他の魔物より一際身体の大きい魔物が現れ、トナカイの首を剛腕な手で掴み、トナカイにかけられた手綱を引きちぎってトナカイを地上に勢い良く投げつける 〔糞…落下スピードが早過ぎて体勢が整えられない… 私…アイツらにプレゼント取られて、このまま死んじゃうのかな……〕 猛スピードで地上に落下しながら死を予感する女 「死なせるかーー!!」 高速で落下する女に追い付いた男が女の身体に腕を回して上空に戻る 「こうゆう絶対絶命の場面にはヒーローは後から出て来るのがカッコいいだろ?」 「見てたんなら……早く助けにこいッ!」 男の顔を殴る女 「また~そんな可愛いげねぇこと言って まぁーお前が死んで次に俺んとこに来んのがババァのトナカイじゃ配達が盛り上がらないんでな」 「ふんっ…… 一応、礼だけは言っとく」 「そういう可愛いげのねぇ奴は嫌いじゃねぇよ まだやれるか?トナカイちゃん」 「当たり前でしょ!! 何年、私がこの仕事やってると思ってんの!! それにやられたままじゃ私の気が済まない… それとトナカイの誇りに賭けてもアイツら絶対に殺す!!」 男のガンケースから拳銃を抜いて魔物に奪われたプレゼントを積むソリを奪い返しに向かう女と男 「やッタぞ…ヤっダぞ…」 奪ったソリを下から支えながら運ぶ5体の魔物達が嬉しがる 「う゛…ごグァー!!」 後ろでソリを支えていた1体の魔物の顎下から銃弾が頭を貫いて魔物が雪になる 「テぎダ…ハゴぶノば…おデダげデイい…やヅラヲ殺レ…」 一際身体の大きい魔物が他の魔物に命令して3体の魔物がソリから離れて下から迫りくる男と女に襲い掛かる
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