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「今日は久しぶりの休暇だぁあっ!」
部屋に響き渡る私の声に回りにいた人々は驚き、そして私を睨んだ。
ここは、国際警備部隊の情報部の女子寮。
国際警備部隊というのは世界の治安維持の為に働いている組織で
情報部はその名の通り情報処理を任される署だ。
そして私は、今日久しぶりに休暇を貰っている。
「あのねぇ、由美。あんただけ休みなの。自慢してたら死ぬよ?」
「ヘイヘイ。まぁ、前の戦いで結果残したからのご褒美だし?せいぜい皆も頑張れ!」
「きぃぃっ!この女、何なのよぉぉっ」
「私の名前は畑野由美っ!!って何回も言ってるでしょ?」
「名前聞いてる訳じゃねぇしっ!」
「じゃあ何なのよっ!?」
「あーもー煩いっ!由美はとっとと楽しんでこいっ」
「ちょっ、髪の毛掴まないでっっ!地味いたいからっ!ちょ、美空ってばっ!」
「さよーなら、」
バタンッ。
…放り出されちゃった。
髪の毛掴んだのは反則だよ…っ
まぁ、みんな一生懸命働いてるのに私だけOFFだもんね。そりゃ怒るか。
「でも、遊びに行く訳じゃないんだから」
そう、今日は親友の命日。墓参りに行くというれっきとした予定がある。
墓参りと思っての休暇なんだし、ケチケチ文句言わないでよねっ。
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