Should it get to know?

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こんなに、真剣な顔を している葉音を見るのは 久しぶりで。 あたしまで おどけた気持ちが冷めてくる。 「いや…… ……あのね?」 「うん、何でも言ってみ?」 葉音が、弁当の箸を 置いて、首を傾げる。 「あの……… ――…吉岡くんて、 どっかであたし、会ったっけ?」 「「――…はっ?」」 葉音も、飛鳥も 拍子抜けしたらしく、 素っ頓狂な声を出した。 「いや、なんか吉岡くん、 前に会ったことあるー みたいなこと言ってて…」 「え、ちょ、愛姫…」 「もしかして、 幼稚園一緒だった、とか…」 「えっと、愛姫」 「小学生とか、中学生の時 クラスメートだったとか…!」 「…愛姫、待って」 「はたまたご近所さん だったりとか…!?」 「愛姫」 止める葉音を無視して あたしは一気に話した。 あまりに必死に しゃべりすぎたせいで 少し息が切れる。 肩で息するあたしを 呆然と、葉音と飛鳥は 見ている。 「あのさ、ま…」 小さくため息をついて 口を開いた飛鳥の言葉に あたしは被せるように 口を開いた。 「――…幼馴染み、 ……だったとか…」
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