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「俺のこの腹の傷はただ、
ガキの頃の怪我の手術跡。
おっけー?辻褄合った?」
あたしは頭がパンク寸前で
ただコクンコクンとだけ
頷いてみせた。
えっと…整理すると。
ただ、クラスメートとして
仲良くしていたあたしと
爽を見て、咲良は嫉妬して
あたしの好きな人の
吉岡くんを好きだと見せかけた。
それを見た爽は、
咲良が吉岡くんを好きだと
まんまと思い込んでしまった。
そして、吉岡くんの
好きな人のあたしを
好きだと見せかけた。
吉岡くんはあたしも
爽が好きだと思い込んで
"そーちゃん"の情報を
爽へと詰め込んだ。
――…て、ことだよね。
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