Cherry blossom

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いきなり、吉岡くんは 繋いでいた手をグッと引いて あたしを胸の中におさめた。 「いいんだよ。 この傷があるから、 愛姫はこの世に存在してる。 俺はその事実が、 何よりも嬉しい」 そう言って、もう1度 フッと笑った。 月明かりの中、 どちらからともなく 唇を合わせていた。
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