最初が肝心だと分かるが肝心な時に限って失敗する

6/9
前へ
/50ページ
次へ
沖田「桂だけ撃っていいですか?」 土方「いいぜ…」 ーーバーン!バーン!バーン! 桂「な、何で俺何ですかァァァ!?紅子さんを撃って下さいよ!!」 紅子「テメェマジ殺す!!新撰組のお二人さん!こいつ撃っていいから!殺していいから!!」 桂「な!?貴様ァアアアアア!それでも武士ですか!?」 紅子「キャップ被って私を巻き込んだ奴に言われたくねぇええええ!!!!」 桂と紅子にはもう体力がない。 このまま走って逃げ続けても途中でぶっ倒れて捕まるからパトカーに轢き殺されるか否か。 紅子は桂さんの腕を掴み態と車が通れない道に走る。 土方「チッ!車から降りるぞ!!」 沖田「面倒臭い…」 土方と沖田は面倒臭がりながらもパトカーから降りて二人を追い掛ける。 紅子は何処か隠れられる場所を探していると大きなごみ箱があった。 ごみ箱の蓋を開けて女とも言えない馬鹿力で桂を抱えてごみ箱の中に放り込み紅子も一緒に入った。 桂「き、貴様!痛いじゃないですか!」 紅子「黙れ長髪マン!静かにしろ!!」 蓋を閉めて暗闇の中で息を殺すように外の音を耳に傾ける。 土方「そっちに居たか?」 沖田「いえ、居ませんでした」 土方「クソ!」 ーーガンッ!! 土方は余りにも苛々過ぎて紅子と桂が隠れているごみ箱を何度も蹴る。 沖田「ごみ箱に八つ当たりする何てアンタそれでも鬼の副長ですか?」 土方「うるせー!どうせ今日も甘味屋に行ってサボる気満々だったろてめぇは!」 沖田「何故分かったんですか?まさかこの隊服に監視カメラでも……土方さんキモイ」 土方「だァれがキモイだゴラァ!!副長弄った罪で拘引すんぞテメー!!」 沖田「それは困りますねぇ…さっさとあの二人捕まえて帰りましょうよ」 ーーガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ! 桂「さっきから誰だ蹴ってるのはァアアアアア!!」 紅子「出るんじゃねーよ!お前は本当に馬鹿だろォオオオ!!!!」
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

35人が本棚に入れています
本棚に追加