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沖田・土方「「あ……」」
桂・紅子「「………………」」
数秒間だけ新撰組と長州藩の人間が見つめ合う。
紅子「逃げるぞ!!」
その空気を壊したのは紅子で又もや桂の腕を掴み逃げる。
土方「待てゴラァアアアアア!!!!」
沖田「速い……あれぐらいの速さでしたらオリ○ピックに出れますよ」
土方「感心してる場合か!!追うぞ!!」
紅子と桂は路地裏から出て人が沢山行き交う大通りに出た。
また大通りに出れば新撰組がパトカーに乗って紅子達を追ってくる。
紅子(ならば!!)
紅子「桂さん!屋根の上に上がりましょう!!」
桂「分かりました!」
桂と紅子は近くにある梯子を借りて屋根の上に上がって新撰組から逃げる。
ずっと走っていると目前には浅葱色の羽織りを着た碧子が待ち構えていた。
碧子「紅子!!今度こそ捕まえてやんよ!」
紅子と同じ刀を構え
刀には鍔なしで振るうのには軽い
柄には紅子と色違いの青色の鈴が付いている。
紅子は桂の腕を離し、走りながらも抜刀した。
紅子「碧子ォオオオ!!お前だけは斬りたくないんだよ!!」
――キンッ!!
碧子「斬りたくないって言いながら斬ってるじゃねぇかよ?!」
紅子「しょうがないだろ!!」
屋根の上で紅子と碧子は受け流しの状態で睨み合う。
刀と刀が摩擦しているせいか音がぎちぎちと言って五月蝿い。
碧子「鍔ないからアンタ手滑らせて自分の指斬られちまえ!!」
紅子「ふざけんな!テメェも滑って指斬っちまえや!!」
碧子「あん!?なら鍔迫り合いしょうかコラァ!?」
紅子「鍔付いてねぇんだから鍔迫り合い何か出来るかァアア!!」
紅子(此処で油を売っている場合じゃない!早く高杉さんの所に行って仕事をしないと…)
碧子「よそ見する程余裕だな!」
碧子は勢いよく紅子を吹き飛ばし紅子は屋根の上から転げ落ちる。
紅子「うぐぁっ!!」
桂「紅子さん!?」
碧子「桂…アンタは興味ない。私が殺したい程興味があるのは紅子何で近付いたら殺すからな」
碧子はゆっくりとした足取りで片手で紅子の胸倉を掴み屋根から落とそうとする。
紅子「ぐっ!!碧子…っ!」
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