人の名前が中々覚えられないのは興味がないかただ覚える気がない

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次の日には牢屋に出されそのまま何処かの広い場所に碧子に連れて行かれた。 碧子「拷問だ」 冷めた目つきでそう言われやはりかぁと紅子は思った。 紅子「絶対に仲間を裏切らねぇ」 そう言って紅子はニッと笑う。 外には土方と沖田と近藤と山崎が立っていた。 紅子「ぎゃああああああ」 紅子の叫び声を聞いて四人一斉に肩をビクリと跳ねる。 土方は眉間に皴を寄せながら隣に居る近藤に話し掛ける。 土方「近藤さん今日もいい天気だなぁ」 近藤「そうだなぁ…いい天気だな」 沖田「何を言ってるんですか…此処は地下室何ですから太陽何て見えませんよ」 山崎「沖田隊長空気読んで下さいよ!局長も副長も怖いんですよ!」 土方「だ、誰が怖いって言った!?」 山崎は土方に胸倉を掴まれて揺さ振られる。 近藤「ちょっとトシ!?山崎君が口から泡吹いてるからやめなさーい!」 近藤はトメに入ろうとすると沖田は近藤の肩を掴んで首を数回横に振る。 沖田「近藤さん…もう手遅れです」 悲しそうな顔をして山崎を見る沖田。 近藤「え!?何で山崎君が死んだ事になってんの!?」 土方「山崎ぃいいい!!何で死んだんだよテメェ!」 近藤は土方を一瞥してから目を見開く。 近藤「トシィイイ!?山崎君の首絞めてるよ!?そんな事したら山崎君死んじゃうよ!?」 土方「お前は良く頑張った…テメェなら天国に逝けるぜ」 山崎「あぁ…目の前に三途の川が見える…」 近藤「本当に山崎君死んじゃうから止めてぇええ!」 近藤が山崎と土方の間に割り込み止めると山崎は真顔で起き上がった。 山崎「局長止めないで下さいよ…今、ドラマのワンシーンを真似していたのに」 山崎と土方と沖田は近藤を睨み付けてから重たい溜息を吐いた。 近藤「何か俺が悪い事になってるんだけど!?何か凄く罪悪感感じるんだけど!?」 近藤は壁の方に向きながら体育座りして壁と会話をし始めた。 沖田「近藤さんは悪くないですよ!悪いのは土方さんです!」 土方「テメェ人のせいにすんじゃねーよ!これだから近藤厨は…」 土方は近藤が大好き過ぎる沖田に呆れ返る。 その頃の拷問室は――
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