人の名前が中々覚えられないのは興味がないかただ覚える気がない

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お菓子をボリボリと食いながら双子の姉妹は女子会をしていたのだった。 紅子「高杉さん目茶苦茶女癖悪いんだよ…」 碧子「マジで!?私ん所の土方さんもヘタレの癖に目茶苦茶女癖悪いんだよ!」 姉妹はお互いの日常生活を話し仲良く愚痴を零していた。 拷問所ではなく拷問部屋がただの女子の部屋に早変わりしていた。 紅子「ねぇ…さっきから思ったんだけどこれ拷問なの?」 碧子「そうだよ?精神的に痛みつけるよりかは仲良くなって聞き出した方が楽だし」 碧子は布団の上でゴロンと転がって目を閉じる。 ……………………。 ………………。 …………。 ……。 紅子(まさか寝てるパターンスか!?) 碧子の顔を覗いて見るともうそれはそれは涎が垂れるじゃないかと思うくらいぐっすりと寝ていた。 紅子(敵が居るのに普通に寝てるんじゃねーよ!!) 渋々と紅子は起き上がり碧子の懐から拷問部屋の鍵を取ってそのまま去った。 拷問部屋から少し出ると鉄で出来た机の上には自分の刀が置いてあったので刀を腰に差して階段を上がる。 重たい扉を開けると暖かい光りが体を包む。 紅子「フリーダム!!」 両手を大きく天井に向けて背を伸ばし叫んでいると目の前には黒い集団が見えた。 私の体を包んだ暖かい光りはただの天井に張り付いている電気と黒い集団は隊服を着ている新撰組の集団だった。 隊士「「「……………」」」 紅子「初めまして、碧子の姉の紅子と申します!いつも妹をお世話になっています」 深々と紅子は新撰組に頭を下げる。 隊士壱「いえいえ…!そんな!」 隊士弐「そんな畏まらなくても!」 隊士参「そうだぜ!碧子の姉ちゃんよ!」 新撰組の隊士達も紅子に釣られて深々と頭を下げる。 紅子「あの…それでは私はこれで!」 軽く頭を下げてから新撰組の基地に抜け出そうとした瞬間。 ?「待って下さいな!」 そう言って紅子振り返見ると……。 紅子「――え?」 目前には沖田が肩にロケットランチャーを担いでそれを目の前に居る紅子に向けていたのだ。 沖田「アディオス!」 紅子「アディオスじゃねーよ!!」 身の危険を感じた紅子さ猛ダッシュで屯所の長い廊下を真っ直ぐに走る。
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