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紅子「何でアンタまだそんな古臭い羽織り何か着てんの?新撰組ファン?」
碧子「私に八つ当たりするんじゃねーよ!新撰組ファンしゃないし!新撰組だから!」
紅子は高杉に無視られたのは碧子のせいだと思い始めどんどん妹に当たる。
紅子「もういいし…桂さん帰ろう?」
紅子が桂の手を取りそのまま帰ろうとした瞬間……。
碧子「良くねーよ!?何が帰ろうだ!お前の帰る場所は牢屋の中だ!」
碧子が刀を抜き、容赦無く紅子に向かって刀を振るうと……。
「「てめーらァアアアア!!」」
何だと思い紅子と碧子が後ろに振り向くとそこに居たのは隊服を着た新撰組と高杉に良く似た顔の男が二人立っていた。
碧子「永倉さん!?何で永倉さんが此処に!?」
紅子「何でアンタも居るんだ雲井君」
筋肉もりもりの男が新選組二番隊隊長の永倉新八(ながくらしんぱち)。
永倉「何でって…お前が早く沢庵買いに行かねぇから土方さん禁断症状が出て屯所が大変な事になってんだよ」
碧子「本当か!?直ぐに沢庵買って屯所に向かうぞ!」
そう言って碧子と永倉はタクシーを拾って直ぐに沢庵を買いに行った。
取り残された二人は――
雲井「おい…」
紅子「ヒッ…!」
ドスの効いた声で紅子を呼ぶ男の名は米沢藩の雲井龍雄(くもいたつお)。
雲井の容姿も声もがとてつもなく高杉に似ている為、紅子は時々頭が上がらない時がある。
雲井「お前塾サボってんじゃねーよ!桂…てめぇもな!」
桂「何でそういう時だけ俺に気付くんでしょうね!?さっきまで俺は空気の扱いだったんですけど!?」
塾を休んだのはこれで一回目ではない
紅子は頻繁に休む事が多くその理由は殆ど攘夷の活動をしているからなのだ。
好きで塾に通ったんじゃない
第二の奇兵隊の総督、赤根武人(あかねたけと)さんが塾に通えと命令をしたのだ。
あそこには面白い奴が居るから損はしないと言われ行ってみたら高杉さんに良く似た男が居るわ、高杉さんが最も尊敬していた師
吉田松陰(よしだしょういん)に良く似ている先生が居たのだ。
高杉さんにその事について話すと嫌な顔をしていたのを思い出す。
――バチン!
急に頭から激痛が走り私はダルマのように動き周り呻き声を上げた。
私の頭を叩いた犯人は雲井だと直ぐに分かった。
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