最初が肝心だと分かるが肝心な時に限って失敗する

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しょうがないので私はそのまま一人で帰るとまた道端のど真ん中に見に覚えのある人が居た。 無視して通り過ぎようとした刹那。 永倉「初めまして!!新撰組二番隊隊長永倉新八だ!!」 紅子(何か阿呆が居るぅううう!?) 紅子「あ…どうも永倉さん。初めましてじゃねぇしな」 永倉「お前本当に碧子ちゃんに似てるなぁ!!」 紅子(こいつ声デケェな。うるせぇ) 紅子「あっそう。では、私はこれで」 横を通り過ぎようとした瞬間に腕を掴まれて元にいた場所に立たされた。 永倉「俺を倒してから先に進め!!」 永倉はグッと親指を立てて白い歯を見せてウィンクをする。 紅子(面倒臭ぇええええ!!何かこいつ面倒臭ぇよ!!何かのRPGで見たことあるわ!!) 紅子「あの…私、急いでいるので暇ならそこらに居る浪士達と遊んで下さい」 永倉「そっか!そうだよな!ありがとな!」 紅子(阿呆だ……本当にあいつ阿呆だ) 紅子(次にまた変な奴が出て来る前にさっさと高杉さんに会って……) ーーピーポーピーポー ?「わははははは!!俺がそんな簡単に捕まりませんよ!!」 長髪の男が紅子の方に全力疾走で走って来た。 その後ろにはパトカーが一台追っていた。 桂「紅子さーん!!逃げないと新撰組に捕まりますよー!!」 紅子は直ぐに桂と一緒に全力疾走で走った。 紅子「てめぇふざけんなァアア!!」 桂「ふざけてませんよォオオオ!!家に帰ろうとした瞬間に新撰組に追われたんですよ!?」 紅花「普通江戸笠とか被って帰るだろ!!お前馬鹿だろ!!」 桂「煩い!江戸笠か大野笠か天蓋笠か迷ってたんですよ!!だからほらキャップ被って来たんです!!」 紅子「笠で迷ってんじゃねぇよ!!しかも何でキャップ何だよ!!意味ねぇんだよ!!」 「そこの二人!大人しく捕まりなさいー」 「おい、総司!!碧子だけはぜってぇ撃つな!!」 沖田「何言ってるんですか土方さん…桂の隣に居るのは奇兵隊の紅蓮の鬼ですよ?」 土方「えっ!?マジでアイツの姉ちゃんなのか!?」 ーーバーン!バーン!バーン!バーン! 沖田「あ…手が滑りました」 土方「四回も撃って滑った何て言わねぇだろ!!マジ止めろ!撃つな!!」
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