地縛霊が贈るプロローグ

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それは自身の惨めな日常との脱却―― そのために私は自殺したのだ。 だからあくまで私は 辛いという『ネガティブ』な気持ちで自殺したのではなく、 来世に期待するという『ポジティブ』な気持ち自殺したのだ。 つまり私は死んだ後 死神になろうが、 ゾンビの魔装少女になろうが 別にソレはそれでありだと思ったわけです。 いざ蓋を開けてみれば霊でしたが… しかも土地から離れられない地縛霊ですよ… いや――これはこれで結構楽しいですよ? 一番驚いたことは、竜がその辺を飛び回っていたことでしょうか。 最初は学校で『飛行船が飛んでる!!』ぐらいのテンションで見てたんですが… 今じゃ公園に『鳩いるじゃん…』ぐらいのものですよ… それぐらい、 いっつも飛び回ってますよ… 後は――浮遊霊のオジサンが話しかけてくれるくらいかな… まぁ会話の殆どセクハラ紛いの事ばかりですけど… 最低ですよね全く… 私は現役女子高生だってのに… いや…死んでるから現役花も恥じらう女子高生地縛霊か――キャハッ♪ …… 前言撤回――よくよく考えると、 あまり楽しいことはありません。 ということで、話戻しますね…はい…
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