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へらへら笑う
あいつが嫌い
何時でも笑う
あいつが嫌だ
空気を読まず
笑い続ける
あいつが益々嫌いだ
「何故何時も笑い続ける?」
僕はそう尋ねた事がある
「何時も皆が泣いてるからさ。
何時も皆が怒っているからさ。
…違うな。
自分が自分を嫌うからさ。
本当は泣きたい、怒りたい。
でも、皆はもっと苦しんでいる、きっともっと泣いている。
だから僕は、僕だけでも、笑っていたら…
…少しは皆に幸せになってくれるかな?と思って。」
少し照れながら笑うあいつが、僕は嫌いだ。
皆の為に考えられるあいつが嫌いだ…
その時、夕焼けを見た僕の顔は
笑っていた
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