第1章~出会い・再会~

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「また夢見ちゃった‥‥」 欠伸しながら大学のキャンパスを歩く。 「莉沙~おっはよ」 肩をポンと叩いたのは親友の久美。 目がクリッとして、色白で本当に可愛い。 中学からの付き合いだが 彼女と歩いていると、視線が久美に集まるから何だか鼻が高くなる。 「久美~凄く眠いよ~」 そう言いながら腕に擦り寄ると、いつもの甘い香り……… 癒されるぅ~ 「やだぁ~。またクンクンしてるぅ」 あはは…と談笑しながら教室へ。 窓側が私達の指定席。 二人で眠り歌の様な講義を受けながら耳を澄ませる…… ‥‥‥♪~~‥♪♪ あ……今日も聞こえる。 目を閉じてそのピアノに耳を傾けた。 週に一度午前中だけ 少し離れた音楽室から聞こえてく優しい音色…… 私はこの時間が一番好き。 私は中学まで近所のピアノ教室に通っていた。 ……まぁ止めちゃったんだけど 私は自分が弾くより 聞く方が好き。 優しい旋律は 何か心を穏やかにしてくれるから…… ,
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