異世界に着いたか。

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龍牙「…重…い?」 俺は、頭に妙な重力を感じて目が覚めた。 子狼(ワン!) 龍牙「…何これ。」 そこには、一匹の白銀の子狼がいた。 子狼(ワン!) 龍牙「…可愛いなぁ。狼だけど、子犬っぽいな。」 子狼(クゥーン。) この子狼は、母親に甘えるような声を出し、すり寄ってきた。 虹次「それ…何?」 龍牙「虹次か。なんか俺の近くにいた子狼。」 美香「可愛いね。」 龍牙「美香っちも無事か。」 子狼(ワン!) バール「ほほぅ。その子狼は、フェンリルだね。」 龍牙「のわ!?神!?」 バール「ここでは、バールって呼んでくれ。」 龍牙「わ、分かった。」 虹次「フェンリル?」 美香「どこかで聞いた覚えがあります。確か…。」 龍牙「北欧神話のフェンリル、ヨルムンガンド、ヘル、三兄妹の一番上で、狼の姿をした化物だ。」 美香「……龍にぃって、要らない知識だけ豊富だよね。」 龍牙「確かにな。」 フェン《ワン!》 バール「フェンちゃんも返事した。」 龍牙「ただ鳴いただけだろ。」
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