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いつだったか、俺達二人に不思議な力があると知ったのは。
ユノセスが氷で、俺が炎。
物心付いた頃には自分達が異質なのだと自然と認識し、表立って力を使うことはなくなった。
だが、あくまで表立って使わなくなったと言うだけの話であって、ユノセスと二人、隠れて力を使っていた。
お陰で力のコントロールには困らなかったけどな。
「セスは?」
「パパ様?」
「セスはどんな魔法が使えるんだ?なにも魔法使いが一人って訳じゃないんだろ?」
魔法使いなんてもんが俺だとは思いたくないが、一応確認しとくか。
特徴からして魔法使い第一候補であることはこの際無視して、ユノセスのことを尋ねた。
「パパ様はね、氷を出せるの。それと、魔法使いは世界に二人だけなんだって。パパ様と十年前に消えた魔法使いの二人だけ」
「マジかよ……」
「ねぇ、やっぱりお兄ちゃんが魔法使いなんでしょ?」
その問いに、今度こそ俺はこう答えるしかなかった。
「……そうらしいな」
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