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確かにユノセスとシグナムの二人は、仲がよかったかと問われればよかったのだろう。
俺にシグナムを紹介したのはユノセスなのだから。
シグナムと友人=変態の方程式が出来上がっている俺としては、身内がそうだとは考えたくなかった。
それも、片割れがだ。
何とも言えずに黙り込んでいると、服を引っ張られ、視線を落とせば輝きを増した紫紺の瞳が見上げていた。
「凄い!ティアの炎は蒼いのね!」
「ああ、これはな」
「これは?よく分からないけど、パパ様の氷も綺麗だけど、ティアの炎の方が綺麗だわ」
「そうか」
頭を撫でてやれば、ナチは気持ちよさそうに目を細めた。
「さてと、そんじゃセスに会いに行くか」
「うん!」
案内するように手を引いて歩き出したナチに続けば、護衛の騎士達も始めの警戒などなかったかのように後ろをついてきた。
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