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この幼いようで大人びた顔…どこかで見たような…
そういえば朝、来るときに見かけた車に乗ってた人に似てる。
ここの伏線になっていたのか?
随分と適当な伏線だな…もっと考えてほしいわ
ポカーンってなってると、
「スミマセン…日本語変デシタカ?」
ぼそっとつぶやく彼女…
狭い俺の席の後ろを通りたかったらしい
彼女は頬の紅潮を隠すようにその細い腕で自分の星の髪飾りを直した。
「あっ、ごめん」
おぼつかない足取りで席を立ち彼女に道を譲った。
ふんわりとボリュームのあるロングヘアー、髪の色はブラウン。
スラリとした四肢。肌は透き通るほど白く、スタイル抜群!との言葉は彼女にぴったりだった。
目にはうっすらと青みがかっていて、その瞳の奥には悲しみの色も見えたが、それ以上何も見ることができなかった。
「お、おいあれが噂のお嬢様だぜ」
「だ、だれっすか…?」
朝も見かけたがまったく誰だかわからなかった。
なんせ、この学校で知ってる奴なんていないしね。
「知らねーのかよ!サキ・ヴァニラ・ウールド嬢だよ」
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