★...出会い

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独特の椅子の引く音と共に自己紹介を始めた相原くん。 残念ながら俺はそんな自己紹介を悠長に聴いてる暇はないのだ。 徐々に自分の番が近づいてくる… なんて言えばいいんだ?誤魔化すか? いや…ここは正直に「魔法は使えません★」って言っておこう いやいや!そんなこと言ったら冷ややかな視線は免れられない。 ネタとして受けてくれうかもしれないが、結局はこの空気…。みんな真面目ッ…! なんて心の中で、答えの見えない葛藤を繰り広げていた… 「んじゃ、次、佐藤ーお前だー。」 そうだ…、この際スルーしよう! 名前とか趣味とか適当に言って魔法のことは触れないでみよう… 我ながら完璧だぜッ… 「えっと…佐藤月華です…。趣味は特にありません…」 俺ステータス 趣味:無し 特技:無し 取り柄がなかった俺は発言に詰まってしまった。 俺ってつまらない人生送ってきたんだな… 「あと…、好きな食べ物はりんごです」 「いや、お前の趣味とか好きな食べ物とか誰も興味ないよー?あれだ…得意な魔法なんだ?」
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