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「先生!それは絶対五分じゃ起きませんよ!少なくともそう言ったら30分は寝てますよ」
「ったく、うっせーなー…。なんですか?お前はお母さんですかこのやろー」
え、ええ…先生…俺を呼びましたよね?呼んでおいてこれですか…。
なんか悲しいですよ俺…
やっとのことで起きた先生は俺に気づき
「あ、佐藤か。ちょっとわりぃ。廊下でてくれ、ここじゃ話しづらい」
ゆっくりとした歩調で廊下へ進み誰もいないことを確認した彼は
「えーっと、そのあれだ。さっきはすまん。」
え?
なんのことだ?
俺はキョトンとした顔しかできなかった。
「あれだ…その…お前、魔法使えないんだってな?それなのになんか急かすようにしちまって悪い。あの後いづらかっただろ?」
「いや、いいですよ!全然。そんなこと!多少居づらかったけど…で、そんなことより話ってなんですか?」
「いや、これだけだ」
俺はこの人のことを勘違いしていたらしい…
まさか、自分のことを思って…ッ
なんていい人なんだ…。
不衛生で、やる気もなく、自己中心的で、生徒の前でタバコを吸ったり…。
挙句の果て天然パーマ
「おい、天然パーマ関係なくない?ねぇ?」
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