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そう言い、去っていった。
俺にはなんて言ったかは分からないが、皮肉とかそういうたぐいのものが混ざっていたことはなんとなくわかったような気がする。
それにしても信じられない。彼女の罵詈雑言はともかく、あんなに日本語が流暢(りゅうちょう)だったなんて…。
なぜ、日本語がペラペラな事を隠していたのだろうか?
やっぱり俺は何かを知ると、何かの疑問にぶつかるらしい。
彼女の驚愕な一面を垣間見てしまったが俺はそれ以上何も思わなかった。
教室を出た時に見せた背中はとても寂しそうで、何故か胸が張り裂けそような気持ちになったから…。
俺も帰る支度を終え、ゆっくりと寮へと戻った。
その日の夜は、色々と今後の学校生活について思いを描いていた。
杖を振ってみたり、ホウキに乗ったり、ドラゴンと戦ったり、闇の魔法使いと戦ったりと
いろんな構図を脳に巡らせていた。
すると、
ピーンポーン
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