21人が本棚に入れています
本棚に追加
あぁ…寝不足だ。完全に寝不足だ。
あのあと起きたり、寝たりの繰り返しだったんだ。
机に顔を伏せてると、
「おう月華、おはよう!」
「おはよ…」
彼の笑顔は太陽のように眩しく、俺の眠りの関所となったので挨拶を適当にして眠りの道へと進んだ。
だが、そう門番は易々と通してくれるはずがなく。
「昨日は随分大変だったらしいな。てかびっくりだぜ、魔法使えないんだってな?」
「あ、ああ…。」
「月華、お前といるとなんか、不思議なことに巻き込まれそうだよ!」
キラキラと目を輝かせて語りかける遼。
「お前さぁ…、漫画の主人公じゃないんだから、そんな易々と巻き込まれてたまるかよ。」
「現に漫画の主人公っぽくなってんじゃん!」
言われてみればそうだな…。
遼は知らないだろうが、美少女の裏側を垣間見たり。隣人が女の子だったり…。
まぁ一番は、縁のない魔法学校に入学したことだな。
なに俺、死ぬの?
最初のコメントを投稿しよう!