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ちょっとフラグ回収しすぎじゃない?
いやいや、新しい学校に通ったら出会いなんてあるだろ。それがたまたま重なっただけだ。
そうだ!うん…。
「そんなことねーよ、これからは普通の学校生活を送...」
「アノ…チョット、イイデスカ?」
話しかけてきたのはウールド嬢様。もちろん皮肉である。
このお方は、昨日の放課後の件があったから、俺の中の株は大暴落だ。
「あ、あの…なんですか?」
と、口を開いたの遼。
いたって冷静な感じを装っている遼だが、声が震えてる。
「イヤ、ソノ…」
と、彼女はその細い人差し指を俺の方に向けた。
「お、おれ?」
遼にバレないようにキリっとした目付きでこちらを睨めつける彼女。
その意図を読み取ると「ちょっときなさい」らしい
俺もよくわかったな。
「な、なんすか」
と、緊張したフリをして、彼女の後を追うように一緒に廊下へ出た。
教室を出る間際に見た遼は口をあんぐり開け、間抜けな顔をしていた。あの顔、思い出しただけでも吹き出しそうになる。
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