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彼女の頬はりんごに負けじと紅潮しており、こちらには見向きもせず下を向いていた。
くそーッ!可愛いな畜生!清純派ってこういう人のことをいうのか。
ってそんなんこと言ってる場合じゃねえんだよ
「おい、遼!おちつけ!落ち着けって!」
「お前は俺を怒らせた…ッ!正義の鉄槌喰らうがよい!」
「待て、待て…まてええええええええええええ!」
綾崎空の仲介があって殴られはしなかったものの、遼の熱はなかなか冷めず、結局は俺が色々事情を説明し事を丸く収めた。
最初から、そうすればよかったのだ…。
「面白いね!実に面白いよ、月華君!」
「お前…全部知ってただろ…」
「うん、知ってたよ!面白そうだったし事を時の流れに任せてみたよ!」
綾崎空…てめえ、覚えておけよ…。
「ところでさ?月華君!魔法使えないってのは本当?」
「あぁ、本当だよ。」
「なんで、この学校に入れたんだろうねぇ?スゴイや!」
一見、皮肉や嫌味に聞こえるセリフだが彼女の笑顔に裏があるようには見えなかった。
もし、この笑顔が計算されていると考えたらぞっとする。
「ちょっと、空!それは佐藤君に失礼だよ!」
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