★...出会い

33/43
前へ
/342ページ
次へ
ぷくーとその赤い頬を膨らませる月島さん 「あぁ、ごめんごめん」 「あたしに謝ってどうするの!」 「ごめんって椎菜。あと、月華君もごめんね?」 そもそも俺はそのことに関してはあまり気にしてない。 月島さんの意見も尊重しつつこう続けた。 「俺は気にしてないよ。いっそ、綾崎さんみたいに言ってもらった方がいいよ。月島さんも心配してくれてありがとね」 「ほーら、全然気にすることないじゃん。あとうちの事呼ぶときは空でいいよ。苗字とか堅苦しいじゃん?」 「わかったよ、空」 こういう風に女子の名前を呼ぶのは恥ずかしい。 やれっていわれてやりたくないのはこういう心理なのかと、哲学的なことを考える高校一年の春。 「ごめんね、佐藤君?」 「いいって!ほんとに!」 彼女は本当に律儀なんだなー そういえばこうやって二人を見ると、性格や見た目こそは相反するが、どちらも負けず劣らず美少女である 月島さんは髪は長く黒い、本当に和風美人って感じ。目も黒く、肌の色は白だが、ちゃんと日本人らしい礼儀もある!と思う。 一方、空。頭から見ていくと髪は金髪?いや、どちらかといえばミルクブラウン的な色をしている。目の色は藍色を薄くした感じ。顔立ちやプロモーションはモデルをやってました!って言われても納得がいく感じだ。 「うわぁ…何ジロジロみてんのぉ?月華くーん」
/342ページ

最初のコメントを投稿しよう!

21人が本棚に入れています
本棚に追加