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封筒には
――佐藤月華様へ。
楷書で綺麗に書かれたその文字はしっかりと紙に擦りつけて出来た鉛筆からなる軌跡だった。
それ以外に差出人も書いてない上に切手すら貼っていなかった。
すぐに開封し中身を確認するとそこにはこう綴られていた。
大事な話があります。
あなたの今後についてです。
今日の午後8時に桜公園へ一人で来てください。
大事な話?
俺の今後について?
うーん…。すこし怪しい気もする。
かと言って気にならないわけでもない。
行ったほうがいいのかな?
でも一人で来いってのが怪しいよな
もし知り合いだったら寒い中待たす事になっちゃうし…
まあ、大丈夫だよな?
うーんでも…
部屋中を歩いたり寝転がったり、時にはなぜか冷蔵庫を覗いたりして考えた。
そんな、自問自答や葛藤、疑心暗鬼になりながらも、結局。
俺は行くことにした。
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