★...出会い

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「時間割に書いてある通り、俺の受け持つ授業は戦闘術だ。」 そう、五十嵐先生が戦闘術。俺は意外でならなかった。 教室は先生の一言で教室がさざめきだした。 「うっせーぞー。ここはモンキーパークじゃねーんだ」 中学の修学旅行で京都の嵐山へ行ったのは記憶に新しい。 おさるさんかわいい。 「まぁ、今日は初日だし授業説明だけな。」 よっぽど楽しみだったのだろうか、一部の生徒はとても残念そうである。 まぁ、そうだろう。今じゃ、魔法を使っていい場所なんて限られてる。 ましてや戦闘向けの魔法なんて、公共の場で使ったりしたら刑務所行きだ。 友達同士で魔法を見せ合おうなんてことにはそうならないだろう。 それに最近だと魔法を使った犯罪も増えてるしね。 「落ち着けお前らー。次からは実戦やるからー。わかるよー?その能力(ちから)を使いたくてうずうずする気持ち」 先生は授業中にも関わらずニコチンニコチンと呟き、タバコに火をつけた。 まったく…この先生は、こういうところが残念だよ。 で、魔法が使えない俺はこの時間何してればいいんだ。 こういうのってテストに出んのか? 俺も普通にテスト受けるのか?
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