★...プロローグ

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今は午前10時 まだ時間には余裕ある。 「ま、まあ?一応?念のため?着ていく服とか決めてこうかなー?」 女子からの思いを伝えるための呼び出しかな?とか頭を掻いたりして変な妄想をしている。 思春期の男子は想像力豊かなのだ。 はっと我に返った俺は周囲を見渡し家族がいないことに安堵の息をもらした。 思わず口に出してしまったとはいえど、家族に気味の悪い独り言を聞かれたとなったら流石に恥ずかしい。 指定の時間まで準備などをして時間を潰すことにした。 ――午後7時30分 少し早いかな? いろいろ準備を済ませた俺はコートをはおって準備万端 玄関で靴を履いた俺は、つま先をトントンと鳴らし玄関のノブを回した。 「行ってきます」 「月華ーどこ行くの?」 「ちょっとね、用事ー」 「気をつけてねー」 母親に見送られた俺は駆け足で公園へと向かった。
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