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翌朝、俺は朝一番で学校に向かい、先生を待ちこのシールの様なものについて詳しく聞くという算段を立てていた。
そして早く学校に着きたいがため近道をした。
そうそう、この細い路地に曲がって…
あ。
しかし、ここで思わぬトラブルが発生。
人相の悪い輩数人に絡まれている女の子を発見したのだ。
よーし!ここで女の子助けてやるぞ!
と、変に正義感を奮い立たせ、救出しようとするが逆に返り討ち。これは俺みたいな弱い奴の典型的パターンだ。普通なら回り道をしてでも回避していただろう。
しかし、だ。
そう、今まさに普通じゃないことが起こっている。絡まれているであろう女の子が知り合いだった場合はどうする?
そこにいたのは、たぶん困った顔をしているであろう月島椎菜さんだ。
はぁ…と心の中で深い溜息をつき、救出へ向かおうとした。
その時
「お?助けに行くのかい?」
と、後ろから声が投げかけられた。
そこにいたのは俺と同じ制服を着た少年だ。
「俺のことは気にせずどうぞ」
と、にっこり笑う少年。
いやいや、行けって言われて行くような人じゃないから…
なんて言ってる場合でもなく、構わず助けに行くことにした。
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